大型連休が終わってしまいましたね。
今年は有給と組み合わせて長期の休みを取ることができたのですが、特別何か予定を入れるでもなくダラダラと過ごしていました。
そんな中で、以前購入したままなんだかんだで触る時間がなく手をつけずに積んでいたゲーム「ドーナドーナ」をプレイしたのですが、これが面白くてクリアしたテンションで記事にしてみました。
普段2Dのエロゲに関してはブログで取り扱ってはいなかったのですが、今回はネタバレを最小限にしつつの感想を書いてみました。
「ドーナドーナ いっしょにわるいことをしよう」とは?
エロゲの老舗メーカー「アリスソフト」から2020年の11月にリリースされた18禁のアダルトゲームです。
「ランス」シリーズでかなり有名なメーカーですが、正直私は詳しくなく、アリスソフトの作品を触るのも本作が初めてだったりします。
なんで私がファンでもないメーカーのゲームを買ったかというと、可愛いイラストとあまりエロゲで見たことが無いようなビビッドな色合いに魅かれてのいわゆるジャケ買いです。
美少女ゲームといえばいわゆる「紙芝居ゲー」と呼ばれるゲームが多い印象ですが、アリスソフトはゲーム要素にも力を入れている作品が多いみたいで、本作でもそれは充実しています。
キャラクター
瀬戸内海に面した企業城下町「亜総義市」が物語の舞台で、ここでは政府と企業の力関係が逆転しており、実質「亜総義」が市を支配しています。
そんな「亜総義」に立ち向かうのがプレイヤー達のクラン「ナユタ」です。
登場人物が多く全部は紹介しきれないので主要キャラの一部になります。
クマ
目の下にクマのあるダウナーな感じの主人公です。
黒髪ショートヘアのようなテンプレエロゲ主人公じゃないのもポイント高い。
戦闘時のみボイス付き。
ポルノ
こちらも抑揚のない感じの喋り方をするヒロイン。
見た目は幼いけど主人公の先輩的ポジション。
ファーストインプレッションではこの娘推しでした。
名前(偽名)の通り性技に関する知識が豊富で主人公を翻弄します。
キラキラ
今時のギャル設定のキャラではありますが、料理ができて主人公に一途なキャラです。
そのギャップ設定も含めてある意味テンプレキャラ。
ギャルと言っても2020年のギャル語を使うわけではないのでいつゲームを遊んでも安心!
ザッパ
主人公が所属するクラン「ナユタ」のリーダーです。
グレンラガンでいう「アニキ」的ポジション・・・?
あんまり頼りにはならないです。
虎太郎
クマをライバル視する賑やかし系キャラ。
このキャラのおかげでシナリオパートが単調なハーレムエロゲにならずに楽しめた感じがする。
アンテナ
電子工学に精通した天才キャラで、戦闘パートではこの子がいないと通れない通路があります。
「〜のである」といった特徴的な喋り方をしたり緑髪だったりで、キャラ付けとしては古臭いエロゲキャラという印象があり、開始前は不人気キャラだろうなと勝手に思っていたのですが、ゲームをクリアしてまさかのこの娘が一番の推しになりました。
声優さんの力が大きいと思います。
アンテナちゃんかわいい。
メディコ
市の実態など何も知らずに「外」からやってきた看護学生の人間で、色々あって主人公達のクランに所属します。
ヒーラー担当でむっつりスケベで大食い。
アリス
ライバルのクランに所属する狙撃手です。
エッチなことには無知で子供のような娘ですが意外と身長は大きい模様。
菊千代
黒髪ロングで見た目通りのカタブツキャラです。
東雲派という主人公にとってはライバルのクランに所属。
ジョーカー
女の子みたいな見た目をしていますがちんちん有り。
条件によって見ることのできる女装させられ逆レイプシーンは必見。
クラン加入後は優先的に育てないと苦労するかも。
終名
主人公達に立ちはだかる敵のうちの一人。
擁護できる部分が何一つない根っからの悪人ですがなぜか嫌いになれないキャラ。
キャラクターが多いですが群像劇ではないので、基本主人公の視点で物語が進んでいきます。
ストーリー
冒頭でもちょろっと書きましたが、「亜総義」に抗うクラン「ナユタ」のメンバー達の物語です。
一見すると「ナユタ」は正義のヒーローに見えなくもないですが、「亜総義」側の女をドナドナして売春させるという最低の行為で活動資金を稼いでおり、「亜総義」側で何も知らずに生活をしている市民からしたら主人公側のほうが悪だったりします。
FF7でいうところの「アバランチ」と「神羅」が近いかもしれません。
話自体はR18作品ならではの重い設定ですが、あまりシリアスになりすぎることはなく、大きな敵に立ち向かうという、良くも悪くも細かいことは気にしないエンタメ王道展開になっています。
最後まで終えてみての感想ですが、シナリオに関しては概ね予想通りの展開でかなりあっさりしており、正直そこまで印象には残りませんでした。
ただ、それぞれのシナリオがチャプターに分かれており、シナリオの間に「ヒトカリ」「ハルウリ」などのゲームパートを挟むので、途中でダレることがなくテンポ良くサクサクと最後までプレイすることができました。
ちょっとアホなクランメンバー達のわちゃわちゃ感が非常に良かったです。
他の美少女ゲームをやっていると、物語の核心に迫るまでの共通パートとか、よっぽどシナリオが魅力的じゃない限り途中でダレてしまって進まない事が結構あります。
伏線未回収だったり細かい部分でツッコミどころは色々ありつつも、テンポ感の犠牲になったのかなとあんまり気にしていないのですが、それ以外で気になった部分としては「ヒロインが単独行動をする」→「敵に捕まる」という展開が多く、プレイ中も「またかよ!」ってツッコミを入れずにはいられませんでしたが、各ヒロインの陵辱CGを入れるため止むを得なかったと思うようにしています。
ゲーム要素「ヒトカリ」
通称「ヒトカリ」という戦闘パートがあります。
後述する「ハルウリ」用のジンザイもこちらでドナドナします。
操作方法など詳しい部分に関しては省略しますが、ゲーム内容としてはシンプルで、ソシャゲに慣れている人ならすんなりと入れるのではないかと思います。
難易度的にはシナリオを寄り道せずにまっすぐ進むと3回ぐらい壁にぶち当たります。
1周目ではどうしても勝てずにレベル上げなどをして進行しました。
ゲーム内の日数100日以内にクリアするとトロフィーがもらえるので、クリア後に2周目のプレイで最低限の日数での攻略を目指してみましたが、なかなか歯応えがあって楽しめました。
レベルと装備による能力上昇がすさまじいので、あまりレベルを上げすぎると途端に作業ゲーとなります。
戦闘アニメーションが気持ちいい。
イラストレーターの魚介さんがほぼ一人で描いているとか凄すぎる。
ゲーム要素「ハルウリ」
ドナドナしてきた娘に売春をさせて活動資金を稼ぐパートです。
何度も売春させていくうちにキャラクターに愛着が湧いてきたとしても、一瞬のミスで孕んだりメンタルが壊れて使い物にならなくなることもあり、そうなったら「処分」ボタンをワンクリックでポイです。
資金集めとして割り切るか、ステータスを完璧にした最強のお店を作るかで楽しみ方が分かれそうです。
CGと陵辱について
ボリュームがめちゃくちゃ多いです。
「ナユタ」を中心としたメインヒロインの他に、敵側やその他のキャラクターのシーンが用意されています。
また、主人公達が「ハルウリ」するために捕まえた娘の中には「ユニークジンザイ」という名前のあるキャラクター達もあり、ドナドナされて売られる側の視点でのシーンが13人分用意されています。
ひとつひとつのクオリティが高く実用性もバッチリです。
CGの中にはヒロインの陵辱シーンがかなり多く含まれます。
ゲーム的にヒロイン達の陵辱を避けることも可能ですが、攻略情報なしで避けるには難しい部分もあり、何より勿体無いので耐性のある人のプレイが推奨です。
流血・切断のような直接的なグロ描写はありません。
まとめ
実績を確認し直したら10日の間に62時間も遊んでて自分にドン引きでした…。
体感30時間ぐらいだったので自分が思っていた以上にハマっていたようです。
ちなみにこれでも解放できていないシーンが2つあり、1つはかなり大変なので一旦時間を置いて気が向いた時に進めようと思っています。
おすすめできない人
・処女厨
・ヒロインの陵辱が絶対無理
・ゲーム要素をスキップしたい人
ランスシリーズのような続きものではないので、自分のようにアリスソフト作品が初めてな人にも上記項目に当てはまる人を除いて非常にオススメな作品でした。
続編は望み薄かも
「ドーナドーナ」発売後の翌年にディレクターの「いってんちろく」氏とイラストレーターの「魚介」氏がアリスソフトから退職しており、どうやら円満退社ではなさそうな雰囲気で続編が絶望的なのが非常に残念ですね…。