Steamにて販売中の「DanceXR」を購入して遊んでみました。
記事をアップデートしました。(2023/1/14)
DanceXRとは?
MMDモデルやモーションを読み込み、VR上で視聴する事ができるMMDモデルビューワーです。
VRMMDビューワーといえば無料でダウンロードできる「MocuMocuDance」が有名で、「MocuMocuDance」はモデルとモーションを読み込むだけでお手軽に再生できるプレイヤーですが、本作の「DanceXR」に関しても同様でMMDの知識を必要とせずファイルを配置するだけで簡単に再生することができます。
本作はSteam版の他にPatreon、Itch版、Quest専用スタンドアロン版、Android版など様々なプラットフォーム用のバージョンがあるようですが、こちらの記事はあくまでSteam版をプレイした内容になりますのでご注意ください。
モデルとモーションの事前準備
好きなモデルとモーションを読み込んで自由に楽しむアプリですが、今回は解説用に以下のモデルとモーションを読み込んで再生しようと思います。
リンク先のBowlRollというサイトでダウンロードするにはログインが必要です。
また、楽曲に関してはご自身で用意する必要があります。
使用したモデル
使用したモーション
1.モデルの配置
Steamをインストールしたドライブの中にある以下のディレクトリに、ダウンロードして解凍したモデルデータをディレクトリごと展開します。
ディレクトリやファイル名は日本語で問題ありません。
SteamLibrary / steamapps / common / DanceXR / content / actors / すーぱーそに子 ビキニウェイトレス(Ver.3.0)
2.モーションの配置
モーションデータは「motion」ディレクトリに配置します。
SteamLibrary / steamapps / common / DanceXR / content / motion / [A]ddiction_モーション
3.楽曲の配置
楽曲データは「motion」ディレクトリと同じ場所に配置する必要があります。
楽曲はwavファイルで書き出してください。
SteamLibrary / steamapps / common / DanceXR / content / motion / [A]ddiction_モーション / [A]ddiction.wav
ゲームの起動
これで準備ができたはずなのでゲームを起動してみます。
今回はQuest ProでプレイしているのでQuest系のデバイスでの操作方法を記述していきますが、他のデバイスもおそらく似たような操作感だと思います。
トリガーを押し込むと画面下にUIが表示されます。
UIはグリップで掴む事ができます。
Steamの設定を英語とかにしていない限りはこのように日本語で表示されているはず。
1.モデルの読み込み
Tポーズのアイコンを選択し、階層を降りていき以下のファイルを選択します。
アクター読み込み > フォルダ > すーぱーそに子 ビキニウェイトレス(Ver.3.0)> すーぱーそに子 ビキニウェイトレス(Ver.3.0).pmx
スティックボタンを左に倒すと上の階層に登る事ができます。
ここまでうまくいっていれば画面上にそに子ちゃんが表示されたはず!
素人がUnityなどのゲームエンジンにただモデルを読み込んだだけだと死体のような肌の質感になりがちですが、ライティングの質感がなかなか良くないですか?
また、モデルの視線がちゃんとこっちに向いてくれます。
読み込んだモデルの作りにもよると思いますが、何も設定せずともおっぱいやお尻に干渉することができます。
2.モーションの読み込み
今度はTポーズアイコンの隣にある♪のアイコンを選択します。
オーディオ/モーションの読み込み > フォルダ > [A]ddiction_モーション
これで準備が完了しました。
UI上の再生ボタンを押すか、QuestコンのBボタンを押す事で再生と停止ができます。
UIの範囲外をトリガーで押し込むとUIを非表示にできます。
鑑賞タイム
スティック操作で前後左右上下にスライド移動して好きな位置から鑑賞することができます。
Bボタンを押して時間停止しながらスクショしたりお触りする事も可能です。
エプロンなどの小物や髪の毛が干渉して荒ぶってしまい直したいのですが、アプリ内で調整できそうな雰囲気はありつつもまだ調べ切れていません。
オプション項目
読み込んだモデルの項目の中に「オプション」というものがあり、チェックボックスが表示されます。
こちらの内容に関しては完全に読み込んだモデル依存なので、読み込んだモデルにより内容が変わります。
「ビキニ」や「エプロンoff」「パンツoff」を選択すると…
裸のそに子ちゃんが目の前で踊ってくれます!
ライティング設定
ライティング設定を変更することができます。
ステージ風ライティング。
シルエット。
こちらはあくまでプリセットデータを読み込んだだけですが、自分で細かく調整することができるようです。
複数キャラクターの配置
「たららたらこ」さんのモデルを使用しています。
モデルをすでに読み込んだ状態で、再度モデル読み込み画面まで移動し「+」アイコンを選択します。
複数のキャラクターを同時に召喚できました。
「アクター」メニューの「フォーメーション」からキャラクターの配置を変更できます。
足元をポインターで選択し、トリガーを押し込んだまま動かすことで直接自由な位置に移動させる事もできます。
最大で何体配置できるのかはわかりませんが、少なくとも3体までは問題なく配置できました。
右手側のコントローラーで現在のフレームレートが確認できるので、あまり低くならないように、ほどほどにしておいた方が良さそうです。
ムホホw
エフェクト効果
「シーン」メニューの「オプション」からエフェクトを設定することができます。
「雨」エフェクト。
ステージだけでなくキャラクターのコリジョンにも反映されています。
「スクリーン」
これは常時ONにしておいても良いですね。
レイトレーシング用DLC
レイトレーシング用のDLCを試してみたものの、重すぎてフレームレートが安定せず制限にかかってしまい、36FPSの固定値に。
ゲーム内は36FPSで動くものの、なぜかOculusのメニューの方がまともに操作できないレベルでカクカクに。
RTX4090のようなモンスターGPUがあればもう少しまともに動くかもしれませんが、私のRTX3080では厳しいですね。
グラフィックの向上に関しても特に違いを感じられませんでした。
反射の多い水面のようなステージであれば効果を発揮できるのかも。
他にできること
・ステージデータの読み込み
・スカイボックスの読み込み
・プレイリストの作成
・プリセットの作成
など他にも様々な機能があるみたいですが、ステージモデルを読み込んでみたところテクスチャがバグってしまったりなど、まだ使い方を理解しきれていない部分もあるので今後も色々と触ってみるつもりです。
まとめ
MMDの知識がなくとも、モデルとモーションを準備するだけでお手軽に良い感じのライティングで踊らせることができる良いソフトですね。
UIや操作性なども特に問題ありません。
ここで紹介したものはあくまでモデルを読み込んで踊らせるまでで、さらに色々と細かい調整ができるようです。
ただしお値段が2,570円とそこそこするのと、無料で近しい事ができる「MocuMocuDance」の存在があるので、体験版などを入れて比較してみてもいいかもしれません。
個人的にはDanceXRの方が直感的に操作しやすくおすすめのソフトです。