「【VR】ミスター秘密侵入VR ―SNSの裏側、彼女の家に忍び込んだら、トイレもベッドも覗き見放題…―」という作品を購入してみました。
こちらの作品は主にVR関連の情報を発信しているYoutuber「Mr.VR」さんがプロデュースした作品ですね。
基本的にVR系の作品は市場が小さく発売してもあまり話題にならない事が多いですが、久々の注目作で発売初日で既にDLsiteのランキング入りしていたようです。
ただ、気になるのが評価の低さ…
星1率が結構高く、星1というのはそもそも「起動しない」「バグでまともに進まない」「内容がパッケージとあまりにも違いすぎた」ぐらい致命的なものがないと付けないと思っているので、何がそんなに評価を下げているのか見てみようと思います。
使用デバイス
Quest Proでプレイしてみました。
作品のページによると推奨しているデバイスはQuest 3で、スタンドアロンでプレイする場合はQuest ProやQuest 2だと厳しいみたいです。
PC経由であればどちらも問題ないようですが、20万近く出したデバイスが既に推奨環境から外れてしまうのは悲しい気持ちになりますね…
基本的にはPCでプレイしていきます。
スタンドアロンで遊ぶ場合はSideQuestなどでデバイスにapkファイルをコピーする作業が必要です。
購入時に含まれるマニュアルに記載があったのでそちらを参考にするか、過去記事「MetaQuest初心者向け!SideQuestを導入してスタンドアロンでVRエロゲをプレイしよう」を参考にどうぞ。
チュートリアル
ゲームを起動すると「チュートリアル」「ストーリーモード」「フリーモード(本編クリア後解禁)」「クレジット」が選べるようになっているので、まずはチュートリアルから試していきます。
前後移動:左スティックで前後に移動
Questコンでの説明になりますが、左スティックでスライド移動ができ、スティックを押し込みながら倒すと走る事ができます。
通常の歩きだとかなりもっさりでストレスなので、スティック押し込みでの移動がメインになると思います。
視点の変更:右スティックで左右を向く
右スティックでは旋回ができます。
一瞬で切り替わるのではなく、ターンテーブルの上に乗っているようなじわじわ回転する形なので酔います。
私は気持ち悪くなるのでこのスティックは封印してプレイしました。
しゃがむ:右Bボタン
右手のBボタンでしゃがむ事ができます。
これも結構酔いますが攻略上必須ですね。
メニューを開く:左Xボタン
Xボタンでメニューを開きます。
目線の高さ調整:両手トリガー+上下移動
これはゲームプレイ後に知ったのですが、両手のトリガーを押しながら上下移動で目線の高さを調整できるようです。
おま環かもしれませんが、ゲームプレイ中地面の高さが現実とずれており、直し方がわからなかったので体感50cmぐらい高い視点でプレイしていました。
収納
左肩のあたりにはリュックがあり、アイテムを収納することができます。
これに関しては事前に知っておかないと詰むかもしれません。
腕にはホルスターがありそこにも収納できるようです。
ストーリーモードをプレイ
※ゲームの攻略の手助けになるような情報がありますので、自力でクリアしたい方はブラウザバックしてクリア後に見てもらえれば幸いです。
気にしない場合は進んでOKです。
ゲームを開始してすぐにダイアログの表示がおかしく、バグかな?と思ったのですが、ユーザーのスペースの設定と現実の立ち位置によってはズレて壁に埋まっている状態でスタートします。
上記のように真っ暗になってしまったら体を少し動かせば解消されると思います。
ターゲットの「天音ミライ」ちゃんの住所を特定し、彼女の家に侵入するところからゲームが始まります。
ターゲットの自宅。
初めての侵入
チュートリアルの項目でも書いたのですがデフォルトの視点がおかしく、ホビットの家かよってぐらい低い玄関をくぐるように侵入します。
早速ヒロインに見つかってゲームオーバーになってしまいました。
チュートリアルはあくまで操作方法のチュートリアルで、このゲームは何を目的に進めれば良いのかの説明がなかったのですが、なるほど、女の子にバレないように侵入すれば良いらしい。
二度目の侵入
ゲームオーバーで最初からになりますが、攻略のヒントのようなものが表示されます。
寝込みを襲えば良いらしい。
気を取り直して再スタート。
ヒロインが後ろを向いている瞬間に死角まで移動…!
ヒロインの情報は「音」で把握できるようになっており、ヒロインの足音や独り言のボリュームでなんとなくの距離感が分かるようになっています。
また、とても近くに居る場合は主人公の心音がバクバク鳴ります。
また、ヒロインの家の中にはあらかじめカメラが設置してあり、手元のディスプレイでカメラからの視点を確認できます。
なぜ液晶ディスプレイを持ち歩いているのか。
スマホかタブレットで良かったのでは…
とりあえずクローゼットっぽい場所に侵入しました。
このように衣装など掴めるオブジェクトはリュックに収納することができ、プレイ中はわけもわからずとりあえず収集していましたが、おそらく後々のフリーモード時のキャラの着せ替えがアンロックされるのだと思います。
リビングに侵入。
急いでキッチンの裏に隠れます。
!!!
キッチンからちょっとだけ顔を出して様子を見ようと思ったら速攻でバレてしまった。
いや流石に判定厳しすぎないか…?
うーん…
多分距離感は関係なく、目線が通ってしまったらアウトっぽいですね。
HITMANのハゲじゃ速攻見つかってしまうと思います。
三度目の侵入
気を取り直して再スタート。
このように目線の先にいなければ大丈夫っぽいですね。
通路の凹みでしゃがんでやり過ごします。
しゃがみ動作は脳の違和感が強く、多用していると酔うのであまり使いたくない。
再度リビングに侵入しました。
ヒロインが戻ってきたので隠れてやり過ごします。
ヒロインがソファーで横になり、チャンス到来!
こちらに気づいていないヒロイン目掛けて突撃します。
しゃがみながら死角に侵入。
はぁ??????
意味がわからない。
そもそも家に侵入している時点でミッションは成功しており、ヒロインが無防備になっている今が最大のチャンスかと思ったがそうでは無いらしいです。
マジでなに言ってんだコイツ
n度目の侵入
目的もよくわからないままゲームオーバーで初期位置に戻され、スライド移動としゃがみの繰り返しで若干気持ち悪くなってきています。
今回はバスルームに侵入しました。
もうダメかと思いましたが、奇跡的に視線はこちらを向かずやり過ごす事ができました。
目の前でシャワーを浴びるヒロイン。
残念ながら脱衣モーションはなく、突然裸になります。
多分ゲームオーバーになるんだろうなぁと思いつつも、イベントに期待して突撃してみます。
・・・
前後の繋がりのないスクリーンショットだと思うかもしれませんが、全裸のヒロインに触れた直後のスクリーンショットです。
1フレームで服を着てスマホで通報されました…。
シャワー中のヒロインって一番無防備な状態で、全裸なので逃げることもできず、プレイヤーからしてみれば一番興奮するシチュエーションだと思うのですが、これといった演出もなく残念です。
クリアまでの道のり
ここまでに何度かゲームオーバーになってしまったのですが、試行錯誤してなんとかクリアまで辿り着けたのでその道のりを紹介しておきます。
玄関から入ってすぐ右手の部屋はバスルームです。
最初は何かの工具かと思っていたのですが、これは「書斎のカギ」です。
こちらを回収しておきます。
バスルームを出てリビングに向かうまでの間に通路があるので、そこに入ります。
差し込み口が点灯しているので、先ほどのカギを差し込みます。
引き出しの一番上に「睡眠薬」があるので回収します。
リビングのテーブルに置かれている紅茶に先ほどの睡眠薬を混入します。
リビングには裏口があるのでそこから出つつ、玄関の植木鉢に置いてあった監視カメラを設置し、紅茶を飲む様子を確認します。
ある程度時間がたち、寝室でヒロインが眠っているのを確認できればゲームクリアです。
MRモードのアンロック
リビングにあるHMDを頭にかぶるとアンロックされるようです。
フリーエッチモード
室内の各所にこのようなアイコンが表示されており、選択するとヒロインがその場所まで移動します。
指定した位置に移動した後、勝手にピストンモーションが始まりだいぶシュール。
チンコオブジェクトを差し込んで上下することで、喘ぐようになります。
ずっとアヘ顔で、リップシンクもなくセリフと表情が合ってないので違和感があります。
ストーリーモードで回収したアイテムはリュックから取り出す事ができるのですが、このリュックのUIがだいぶ問題でとにかく使いづらいです。
リュック自体にコリジョン(衝突判定)が設定されており、プレイヤーに干渉して大暴れします。
また、グリップを離すと消えてしまうので、右手でカバンを掴んで左手でアイテムを取ると言った操作が必須です。
必ず両手を使わないといけないので実用面でも使いづらそうです。
こういった対位の場合も問題があり、ソファにまで無駄にコリジョンが設定されているため、体に触れたくてもソファに干渉してうまく触る事ができないんですよね。
また、この角度で近づくとソファの上に乗り上げてしまい視点がものすごく高くなります。
まとめ
低評価に関して
星1評価に関して考えてみたんですが、まず何をすれば良いのかわからなく途中で投げちゃった人が多かったのかなと思っています。
蓋を開けてみればとてもシンプルな「ステルス」+「謎解き」だったわけですが、説明がなく手探り状態の中で理不尽なゲームオーバーを連発されると投げたくなる気持ちはわかります。
細かなバグや「ん?」と思う演出は多く、アーリーアクセスっぽい作品
たとえばこちらは謎解きをクリアした後のダイアログ。
ベッドの上でヒロインが棒立ちになってここから特にエンディングが流れたりはしません。
ゲームを終えたところ「フリーモード」が使えるようになっていたのでこれでクリア扱いのようですが、演出がこれ以上バグで進まなかったのか、そもそもこれでOKなのかよくわかりませんが明らかに不自然ではあります。
こちらはMRモード。
「キャラの位置を調整」でキャラを掴んで移動させる事ができるのですが、空気を抜いた風船のようにヒロインが無茶苦茶暴れます。
多分プレイヤーの腕か体に干渉しているのだと思います。
あとはスタックしたり、私のPC環境では再現できませんでしたがスタンドアロン版だと致命的な描画のバグがあるみたいです。
上の方でも書いたようにリュックが使いにくかったり、フリーエッチモードのオブジェクト干渉問題もあります。
全部デバッグしていれば気づく要素だとは思うので、とりあえず認識はしつつも見過ごしてリリースを優先したような印象があり、言ってしまえばアーリーアクセス版の状態ですね。
フリーエッチモードは微妙
フリーエッチに関してはイマイチでした。
喘ぎも反応もワンパターンであまり楽しめませんでした。
あまりにも記事が長くなってきたので紹介は省略しましたが、MRエッチモードの方が自由度が高く、物に干渉することも無いので、フリーエッチよりもMRのモードの方が使いやすそうです。
差分バッドエンドが欲しかった
こちらはただの個人的な要望です。
ゲーム内のシチュエーションでバスルームを覗くシーン。
ここは誰しもが期待するシーンだと思いますが、一瞬で服が脱げてなんのカタルシスも感じられないんですよね。
パンツを脱ぐモーションとかあれば良かったなーと思いつつも、ただの同人ゲームに求めすぎかも?
ここから接近した後のゲームオーバーも納得いってないです。
「見つかってしまった!」じゃないだろうと。
どう考えてもこっちのが有利なのに、見つかって撤退する主人公の意味がわかりません。
ゲームオーバーが全部同じで、何度もやらされているとストレスになるので
バスルームで一悶着あって反撃されて主人公が頭をぶつけて死ぬとか、何かしらバッドエンドの中にご褒美要素があれば失敗しても損した気分にはならなかっただろうなと思います。
星1評価は妥当か?
確かにバグが多かったり、よくわからないまま進めている間はイライラすることもありましたが、最終的には楽しめています。
少なくともDLsiteにありふれている、市販アバターを使ってモーションを垂れ流すだけの作品よりは全然楽しめました。
意欲作であるのは間違いないです。
全て理解した上で繰り返しプレイしてみたらまた違う印象に
よくわからないままクリアを目標に進めているうちはストレスに感じる要素が多かったですが、答えを知ってしまえばなんてことはない謎解き(謎解きというほど難しくもない?)でした。
盗撮ギミックは楽しく、ゲームの攻略以外にもちろんお風呂やトイレにも設置できます。
現実だったらバレバレの位置ですがカメラには反応しないようなので、どストレートな位置に設置してみます。
他の部屋に避難しカメラテストOK!
待機する事5分…
きた…!
うわああああ!
キャラクターをすり抜けるのかと思ったら干渉するようで、カメラがずれてしまい大失敗。
今度は洗面台の下に設置します。ここなら干渉しないはず。
今度は「それっぽい」良いアングル。
見えそうで見えなくなんとももどかしい。
えええ…
尿、盛大にこぼれてますけどおじいちゃんかな…?
盗撮ギミックがなかなか面白く、カメラを大量に設置してスイッチングしたり、盗撮メインのゲームがあっても面白そうですね。
窓の外からでも速攻でバレてしまうのは厳しすぎる気がする。
もう少し手加減を…!
【VR】ミスター秘密侵入VR ―SNSの裏側、彼女の家に忍び込んだら、トイレもベッドも覗き見放題…―
- ブランド名 / サークル名
- いちゃらぶXR研究所
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- OculusLink
- スタンドアロン対応(Meta系デバイス限定)