2022年末に購入し、過去に記事にもしたMeta Quest Proですが、この度手放しました。
手放した理由について
製品自体には特に大きな不満はありませんでした。2025年現在でも完全な上位互換モデルは登場しておらず、今でも現役で十分に使えるデバイスだと思います。
生産・販売終了と価格の高騰
Meta Quest
Proは税込159,500円で販売されていましたが、現在は販売終了となり、公式ストアでは購入できません。
販売終了から半年が経過した現在、フリマアプリなどではプレミア価格で取引されており、未開封品はおおよそ17〜19万円前後(7/9時点)で売買されているようです。
どこに需要があるのか
一部機能を除いて一応最上位機種であるMeta Quest 3が半額で購入できるのにどこに需要があるのかって話ですが、どうやらVRChatユーザーに需要がある模様。
Meta Quest
Proはアイトラッキングとフェイシャルトラッキング機能を標準で備えており、これらの機能はMeta Quest 3にはありません。
Meta Quest
3に限らず「画質良し」「アイトラッキング」「フェイシャルトラッキング」を他のデバイスで実現しようと思うと、本体に加え更に周辺機器を購入する必要があり、結局Meta Quest
Proよりも高くなってしまう事が多いようです。
ちなみに私はVRChatにはイベントでログインした程度で、ほとんど初心者です。
そんな感じでVRChatユーザーが欲しがる機能は私には必要なかったのもあり、Meta Quest
3で良いかなって感じになりました。
保証とサポートの現状
購入から数年が経ち、私が使用しているMeta Quest
Proの保証期間はすでに終了しています。
Metaはそもそも有償修理のサービスを提供しておらず、保証期間内であれば本体交換に対応してくれますが、それを過ぎれば基本的に「壊れたら終わり」というスタンスです。
私が使っていた個体に関しては、今のところ故障の兆候などはありませんでしたが、周辺機器、とくにコントローラーは現在新品で6万円以上の価格が付いていたりと、今後のパーツ交換はかなり厳しくなると感じています。
さらに、バッテリーは交換できない設計になっており、長期運用を考えると不安要素が多いです。
高価格帯の「Pro」モデルであるにもかかわらず、製品寿命やサポート体制が非常に短期的である点には不満を感じており、終売が早く、「プロフェッショナル向け」をうたうには、あまりにも”使い捨て感”が強いのが残念でした。
そんなわけで、自分では使いこなせていない機能と現在のプレミア価格・将来性などを考慮し、
「新品のMeta Quest
3を購入してもお釣りがくる」という判断のもと、買い替えることにしました。
ちなみに、私はこのMeta Quest Proで過去に初期不良(起動後すぐ落ちる症状)とドット抜けのトラブルがあり、計2回の本体交換を受けています。
現在、未開封品がフリマアプリなどに多数出回っていますが、購入を検討している方は、こうしたトラブルのリスクも頭に入れておいた方が良いと思います。
なお、国産のMeganeXのように、有償で修理に対応してくれるメーカーもあるようです(価格は高めのようですが…)。
最終レビュー
見た目の質感が圧倒的に良く、所有満足度は高い


マットなブラックで高級感があり、デザインに関しては個人的にApple Vision Proよりも好みです。(持ってないけど)
Meta Quest
3と比較しても圧倒的にこちらの方が良いですね。
球体が浮いてるように見えなくもない、真後ろからの視点が好きです。
周辺機器が標準装備

Meta Quest 3では別売りの「エリートストラップ」「充電ドック」が最初から付属しています。
Meta Quest
3でこれらの公式の周辺機器を買うと4万円ぐらい追加の予算が必要なため、そう考えると終売さえしていなければ悪くはない価格設定でしたね。
まあ、私は値下げ前の最初期価格(22万)で買った負け組なんですが…
おでこ対策

さきほど周辺機器は無くても良いと言いましたが、長時間使用しているとおでこが痛くなるため、何らかの対策は必要になるかもしれません。
私のプレイスタイルでは長くても1時間ぐらいしか連続使用せず、我慢できる範囲だったのでそのまま使用していました。
なお、後頭部が出っ張っているのでエロ用途やVR睡眠にはあまり向いていません。
コントローラーはクソ

内部にカメラ3つとスナドラを搭載し死角がなくなったかのように思えたコントローラーですが、スポーツなど、ゲーム内容によっては普通にトラッキングロストします。
個体差があるって記事を目にした事もあるのですがどうなんしょうかね。
体感では、ベースステーション1.0を2つ設置した初代Viveコントローラーにも劣る印象です。
このあたりはどうあがいてもLighthouse方式には勝てないのでしょうか…。
今はプレ値でさらに上がっていますが、定価でも4万円近くし、高いわりにはなんだかその価値を感じないデバイスでした。
また、グリップ部分は細かい網目のようになっており、手垢が溜まりやすく掃除がしづらいです。
Meta Quest
3に付属のコントローラーにはこの網目はありません。
布で拭き取るだけでは綺麗にならないので、新品の歯ブラシとクリーナーを使ってゴシゴシしました。
一度も使用しないスタイラスペン

コントローラーのストラップ部分に装着し、ペンのように使用できるスタイラスペンが付属しているのですが、一度も使用しませんでした。
内蔵スピーカーの音質は悪くない
デバイスを初めて起動したとき、「ようこそ」演出とスピーカーから流れる立体音響に感動しました。
ただ、音は結構漏れるので使用環境によっては注意が必要です。
ケーブルの劣化

スピーカーと後頭部バッテリーの間のケーブルの皮膜が劣化により裂けてしまいました。
HMDの取り外しで後頭部のダイヤルを回すうちに劣化してしまったようです。
持ち運ぶためにコンパクトにする場合などに、ケーブルが直角に折れ曲がり負担がかかるような作りになっていると思います。
実用上の支障はありませんが、見栄えが悪いですね。
Meta Quest 3 の開封と購入アイテムの紹介
今回購入したMeta Quest 3についてはすでに多くのレビューが出ており、タイミング的に今更感もあるので、今回は詳細なレビューは割愛します。
Meta Quest 3


買う前から分かってはいましたが、Meta Quest ProからMeta Quest
3への買い替えによる進化は、ほとんど感じませんでした。
スペックにそこまで差がないってのはありますが、それ以上に前回のアップデート(Vive Pro → Meta Quest
Pro)がかなり劇的だったからだと思います。
2018年に購入したVive Proから、2022年のMeta Quest
Proに移行したときは、まさにすべてが進化している感覚がありました。
・解像度・画質の向上
・音質の明確な向上
・網目感(スクリーンドア効果)の軽減
・PC接続前提からスタンドアロン型への転換
今回は感動するほどのインパクトはありませんでしたが、環境を刷新できたので良しとします。
ROOX Online 度付きレンズ

今回購入したアクセサリーの中で一番満足度が高かったのがこちら。
ROOX Onlineというところで購入した度付きレンズです。
お値段は送料込みで7,700円でした。
右目が乱視だったり、コンタクトレンズの処方箋の数値をそのまま入力したので、見え方に差異があるんじゃないかと不安があったのですが、全然問題ありませんでした。
もちろん、顔の形や装着感には個人差があると思うので全員に当てはまるとは言い切れませんが…

取り付けに関しては、まずはレンズからマグネット式の土台パーツを取り外し、土台パーツを先に本体に取り付けます。
取り付け位置が合っていれば、ほとんど力を入れなくても「カチッ」と音がしてスムーズに装着できます。
土台には磁石が仕込まれており、レンズ部分は上から乗せるだけで装着完了。
取り外しも簡単で、他の人とHMDを共有したい場合なども、レンズ部分だけをサッと取り替えることができる作りになっています。
正直、Meta Quest
Pro使用時からもっと早く購入しておけば良かったと後悔しています。
メガネがあっても問題なく使えてはいたものの、メガネのズレや装着時の小さなストレスから解放され、非常に快適になりました。
また、メガネを使用していると気付かぬうちにメガネが干渉し小さな傷がついたりしてしまいますが、こちらはレンズ自体がHMD本体のレンズをカバーしてくれます。
別に今回購入したROOX Onlineじゃなくてどこのメーカーでも良いと思いますが、メガネユーザーは絶対にレンズを買った方が良いです。
KIWI design G4 Pro(コントローラーカバー)

VRプレイ中に家具を殴ってしまうことがたびたびあったので、コントローラーカバーを別途導入しました。
購入したのは、KIWI design製の「G4
Pro」というモデルです。
KIWI designは、Meta
Questシリーズ向けのサードパーティ製アクセサリを多く手がけており、それなりに人気のあるメーカーです。
価格はやや高めでしたが、まあまあ良かったです。
コントローラーすっぽ抜け防止にもなるし、使用中に手を開くことができるようになります。
私はこのカバーを装着したことで、逆にストラップが邪魔に感じるようになったため、ストラップは外して使っています。
唯一の難点は、付属の専用電池カバーを使う必要がある点。
これにより、サードパーティ製の充電ドック対応バッテリーとは併用できません。
AMVR VR スタンド
今回は「充電ドックまではいらないかな」と思い、なんとなく購入したのがこのスタンドです。
HMDやコントローラーを直置きしていると、インテリア的にどうにも見栄えが悪く、置き場に困ることもあって試しに導入してみました。

可もなく不可もなくといったところ。
見た目は多少すっきりしますが材質はかなりプラスチッキーで、ペットの餌皿に見えなくも無い。
別にこれでなくとも良かった。

デザインはMeta Quest Proの方が好みでしたが、ゲーミング用デバイスはなんとなく白で統一していたこともあり、一体感が出て満足してます。