シン・ギュラリティーさんの「なつねえ ~僕が恋した30日~」を購入しました。
VR非対応作品です。
シン・ギュラリティーさんは「夏ノ音。ギャルと、オタクと、秘密の放課後。」や「404号室の性感マッサージ」といったヒット作を制作しているサークルで、今作も含めて2025年に3本も発売しており、制作スパンの短さに驚かされます。
クレジットを確認したところ、「龍のヨルちゃん」という市販モデルを使っているのも制作スピードの早さの理由のひとつだとは思いますが、過去作でもモデル改変により世界観を崩すことのないモデルに仕上がっており、特に今作は原型が残ってないレベルで作品の世界観にマッチしています。
ゲーム内容
ぼく(小学生)が年上のなつねえ(JK)と2人きりで30日間過ごすという設定で、内容はさておき「ぼくのなつやすみ」システムを採用したシミュレーションゲームです。
設定画面
解像度はWQHDが上限で、それ以上に設定できません。
フレームレートは「無制限」にできますが、無制限にしても120以上には行かないように制限がかかっています。
簡単なあらすじ
夏休みの期間を使い田舎で過ごすことになった主人公の湊くん(小学生)。
久しぶりに再開したなつねえ(JK)。
湊くんは都会育ちらしく、小学生にしては少し大人びた印象のキャラクターです。
一方のなつねえは年相応といった雰囲気で、お姉さん感が強すぎるわけではなく、あくまで小学生から見たJKのお姉さんとしての距離感が絶妙に描かれています。
声優さんの演技が凄くマッチしてますね。
ダサい英字Tシャツもポイント高い。
一見クールっぽそうな見た目ですが、シチュエーションによって表情がコロコロ切り替わり、身振り手振りのモーションもあるので、プレイ前の印象よりもだいぶ可愛らしく感じました。
ゲームシステム
説明が長々とありますがそこまで複雑な要素はなく、決められた1日の行動回数の中で「体力・地力・精神力」と「好感度」をバランス良く上げメインタスクを消化していくゲームです。
「掃除」など、インタラクトするオブジェクトによって上がるステータスは決まっています。
なつねえがマップ上にランダムで登場し、一緒に行動することもできます。
ソロでの行動と違いなつねえの好感度も上昇するため、効率よくステータスを上げるためになるべく一緒に行動できる選択肢を選んでいくことになります。
1日に1回なつねえの手料理を振る舞ってもらえますが、こちらで大幅にステータスが上がるため、行動で足りなかったステータスを料理で補っていく感じになると思います。
ボクのご飯どこ?!
えっちシーン
メインタスクを進めていくと、体位が順にアンロックされていき、なつねえを引き連れてどこでもエッチができるようになります。
両手と唇とペニスで独立しており、おっぱいや尻を揉みながらピストンしたり、キスをすることが可能です。
オートプレイにも対応しています。
また、サブタスクでゲットしたアクセサリを着せる事もできます。
そこまで多機能ではないものの、必要十分な機能が備わっている印象ですが、
かなり残念な部分としてはカメラの回転の制限があり、アップで見たり第三者視点で眺めたりすることができません。
攻略に関するちょっとしたヒント(バージョン1.0時点)
ステータスに関して
トゥルーに行けるかどうかの難易度はそこそこシビアで、今後バランス調整等が入る可能性もありますが、とりあえず現在のバージョン1では、何も考えずに思うがままに進めていくとステータスが足りなくなってトゥルーエンドが見れない可能性が高いです。
最終的に必要なステータスはカンスト(体力・知力・精神力・好感度)全てLv.9です。
行動厳選
なつねえの出現ポイントは完全ランダムなので、ある程度セーブとタイトルに戻ってからのロードによる行動厳選が必要になります。
私の場合は普通に進めたデータではステータスが足りなくなり、15日目ぐらいのデータから再開して行動を厳選しました。
ゲーム自体のテンポは良くサクサク進むので、やり直し自体はそこまで苦痛ではなかったです。
サブタスクは罠
サブタスクというものが存在しますが、このゲームはどんな行動をするにも1ターン消費してしまい、サブタスクにより1ターン分のステータスを上げる機会を失ってしまうので、トゥルーエンドへの道のりが余計にシビアになります。
サブタスクもこなしたいのであれば、より行動の厳選が必要になります。
適当に進めていたらまず回収しきれないバランスになっているので、今後のアップデートで調整されるのを待ってみても良いかもしれません。
イベントフラグ
なつねえを引き連れた状態で行うイベントの条件がわかりづらいのですが、時間帯なども条件に含まれるようで、マップをクリックした時に「M(メインタスク)」の表記が存在しない場合は時間外の可能性が高いです。
8月31日は来ない
このゲームの最終日は8月30日です。
なんども書いていますがステータス調整がシビアなので、8月31日を計算に入れてプレイしてはいけません。
まとめ
なつねえが可愛い
同人ゲームにしてはそこそこボリュームのあるセリフ量と声優さんの演技の力、細やかなモーションなど、なつねえというキャラクターを魅力的に描くことに成功していると思います。
たまたま自分の性癖に刺さっただけの可能性がなくも無いですが、魅力的なヒロインに感じました。
雰囲気が良いゲーム
市販のアセット感をうまく隠し、きちんと世界観を作り込んだ良いゲームです。
雰囲気作りがとても上手で、私には存在しないはずのノスタルジーを感じさせる記憶が呼び起こされました。
えっちシーンに関して
カメラワークの自由度が低く、プレイヤー視点でしか見渡せないのは残念でした。
抜きゲーというよりはギャルゲーの比重が大きい印象です。
フリーエッチモードもありません。
抜きだけを求める人にはおすすめできない
普通にエンディングに到達するまでに3時間、トゥルーエンドを見るためにロードしなおして1時間ぐらいかかりました。
テンポよく進むため作業感はそこまで感じませんでしたが、それでもお手軽な抜きゲーを求める人にはオススメできません。
総評
ゲーム部分がシビアすぎたり、エッチシーンのカメラの挙動など不満点はありますが、個人的に世界観やキャラクターがツボで、好みの作品でした。
昆虫採集などのサブタスクは全然触れていないので、アップデートでゲームバランスが改善されてからもう一度触ってみたいと思います。