当記事ではイリュージョンから発売されている「AI*少女」にVRModを導入して遊んでみます。
実は昨年に藻消しの記事を作っていた段階でVR化も一緒に試していたのですが、当時使用していたグラボがGTX1080でまともに遊べないレベルのカクカクで断念していました。
現状の構成はRyzen 5 5600X + RTX3080というものに変わっているので、今更ではありますがこちらで改めて動かしてみました。
AI*少女とは
イリュージョンから2019年末に発売されたアダルトゲームです。
女の子の見た目や性格などをカスタムしてHなことができるゲームですが、仲良くなるまでの過程として釣り・採集・料理・ハウジングなど様々なクラフト的な要素をこなしていく必要があります。
発売から2年ほど経過しており、公式のアップデートはもう無いと思われます。
現時点のクライアント最新版(最終環境)でModを適用していきたいと思います。
Modの導入
1.ディレクトリの確認とバックアップ
まずはAI少女をインストールしたディレクトリの場所を確認してください。
何も変更していなければCドライブになっていると思います。
このボリューム以下のフォルダに日本語が入っていないことを確認します。
「イリュージョン」「AI少女」「ゲーム」など日本語の名称が含まれるとModが正しく動作しないようです。
2.公式サイトから最新版のパッチを導入
公式サイトから「無料アップデートVer.1.1.2」をダウンロードし、ゲームクライアントを最新版にしておきます。
3.BepInExの導入
BepInExというModを動かすための環境を構築します。
https://github.com/BepInEx/BepInEx/releases
こちらから最新版を落としてください。記事作成時の最新版は5.4.17になります。
いくつかファイルがありますが、基本的には「BepInEx_x64_5.4.17.0.zip」で大丈夫だと思います。
デスクトップなどに解凍したフォルダの中身を丸ごと「AI-syoujyo」の直下にコピーします。
4.VRModの導入
こちらのファイルをダウンロードしてください。
ダウンロードしたファイルを解凍ソフトで解凍し、Readme.txtを除く3つのファイルをAI-Syoujyo直下にコピーします。
Ver.0.0.5 (α版)とありますが、残念ながら完成しなかったようでこのα版が最新版となります。
5.VRGGM.exeの実行
AI-Syoujyoフォルダを開き、先ほどフォルダごとコピーした「AI-Syoujyo/BepInEx/plugins/AISVR」まで移動します。
その後「VRGGM.exe」を実行してください。
表示されるダイアログを確認し「yes」と入力後エンターキーを押します。
これをもう1度繰り返した後、最後にエンターキーを押してダイアログを消します。
6.設定用xmlファイルの編集(必要に応じて)
適当なテキストエディタで「AISVR.xml」というファイルを開きます。
コントローラー上にメニューを表示
<MenuToolEnabled>true</MenuToolEnabled>
falseの部分をtrueに変更しておきます。
コントローラー上にメニューを吸着させて操作できるようになるのでおすすめです。
浮かぶ GUIを非表示にする
<GUIFixedEnabled>false</GUIFixedEnabled>
コントローラー上のメニューをtrueにしたので、逆にこちらはfalseにしておきます。
描画距離を制限する
<MaxFarClipPlane>100</MaxFarClipPlane>
描画距離に制限をかけて負荷を減らします。
デフォルトの0は制限なしです。
数字の部分を良い感じの値に変更してください。
他にもコントローラー操作の変更なども可能なので、必要に応じて編集してください。
動作の確認
これでひととおり準備ができましたので、事前にSteamVRを起動しHMDが使える状態にしておきます。
AI少女を起動しHMDにちゃんと表示されていれば成功です。
VR空間でAI少女のタイトル画面が表示されました!
先ほどのxmlの編集をしている場合はコントローラー上に画面UIを吸着表示できるようになります。
コントローラーの操作方法に関しては使用しているデバイスによって変わりますが、操作性が非常に悪く慣れるまでは何をするにも迷うので独自で設定した方が良いかもしれません。
重い!
冒頭にも書いたようにRyzen 5 5600X + RTX3080という環境でViveProを使用しましたが、フレームレートを維持できず45FPSの制限が入ってしまいました。(他のアプリであれば90FPSを維持できます。)
画面のように全てのエフェクトを切った状態で45FPS制限は外れましたが、それでもせいぜい60ぐらいまでが上限でやはり重たいですね。
VR上でのHシーンは更にフレームレートが落ちます。
ただ、操作していてコマ送りになって酔ったりするような事はなく全然遊べるレベルではありますが、現状のそこそこのスペックのPCを持ってしてもヌルヌル快適に遊ぶのは難しいです。
私の使用しているViveProがそこまで解像度の高い機種ではないにも関わらずこんな感じなので、最新のハイエンドHMDを使う場合は更に厳しくなると思います。
まとめ
快適とは言い難いですが一応VRで遊ぶ事ができました。
動作が重い上に操作性が非常に悪くけっこうなストレスになるので、設定の最適化は必須です。
AI少女なのでこちらが何か指示を出さなくても女の子は自由気ままに動いてくれます。
VR上で少女を追いかけて観察するのが結構楽しいです。
クラフトゲーなので自分が作った建築物をVRで眺めるのも楽しいかもしれませんね。
リアル寄りなモデリングでVRに正式対応しているゲームとして「ハニーセレクト2リビドー」があります。
VRのセックスシミュレーターとしてはこちらのほうが優秀で、それぞれ相互に利用できる追加データなどが含まれているので、どちらの作品も持っていない方はセット版もおすすめです。